【失われた週末】
1946年作品。75年!も前の古ーい映画。この映画が作られたときにはおそらく依
存症と言う言葉もなく、アルコール中毒と言われていた。
このように大昔から酒の害が映画になって、アカデミー賞など数々の賞を取ってい
るのに、
・現在もアルコール依存症治療の医学が何も進んでいないこと、
・酒の規制も何も進んでいない事に驚きます。映画には店が全部閉まっている場
面、酒を売らない場面も出てきますが、むしろ現代はコンビニで24時間誰でも買
う事が出来てしまう。中田敦彦さんが言うようにたばこの規制はどんどん進んでい
るのに・・・
・また、私自身もそうだったように、問題に直面した人でないとアルコール依存症
の実態を何も知らない、興味も持たない。
この映画から75年もたった現在も、【病気だという認知度が進んでいない】
そんなことを改めて考えさせられる映画でした。
兄や恋人の必死の手助けにも答えることができない病気が悲しい・・・
【酔うと化け物になる父がつらい】
患者の最期はやっぱり早死。
本来の優しい性格に反して
飲酒コントロールを失うようになったらどうにもできない・・・
患者が残した精一杯の謝罪の言葉・・・
冒頭とエンドの「ごめんなさい」は長男のことを重ね合わせてしまい悲しかった。
そして私は「酔うとアホの子になる息子がつらい」